主宰より
「野口日出子料理教室」は、今年で五十一年目の和食のお教室です。
豊洲から届く魚を主に、刺身、椀物、焼き物、煮物、和え物など、旬の食材を活かした料理をお稽古します。
また、米を炊く、出汁を引く、魚を下ろすなど調理に加え、美味しい和食を食することも大切なお稽古と考えています。
和食の美味しさを知ることこそ、料理の腕を上げるいちばんの近道と思うからです。
料理は、ほんのちょっとしたことで美味しくなります。
基本の和食から、腕まくりして楽しくお稽古していただければ幸いです。
野口日出子料理教室
主宰 野口敬子
伝統的な和食
「和食」という言葉は、明治の文明開化の時代に、「洋食」に対してできたものです。
西洋から伝わった料理である「洋食」に対し、家庭料理を含む日本食全般を表すのが「和食」です。 故に、明治以降に海外の影響を受けて日本で生まれた料理である、すき焼き、かつ丼、カレーライス、ラーメン等も「和食」に含まれることになります。
ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食;日本人の伝統的な食文化」も、日本の料理や食習慣に加えて、「和食」に海外の食材や料理を取り入れたことが評価されています。
しかし、皆様にお伝えしたいのは、もう少し小さな範囲の「和食」で、「伝統的な和食」とも呼ぶべきものです。
ここで言う「伝統的な和食」とは、室町時代の武家社会に始まる本膳料理と、茶の湯から生まれた懐石料理、さらに仏教寺院で発展した精進料理など相まって、江戸時代の豊かさのなかで上質を追い求めたものです。
食材に恵まれた我が国で、美味しさを追求し、長きにわたり工夫を重ねた料理、そんな一品をお伝えしたいと思っています。
お稽古
和食クラス
月一回、11:00より約5時間。
刺身、椀物、焼き物、煮物、和え物など、5~7品の献立をお稽古し、皆さんで食します。
月に5クラス。お稽古の体験できます。
月謝 9,000円+材料費
入会金 10,000円
お魚クラス
月一回、11:00より約5時間。
鰹、鮃はひとり1尾、甘鯛、鯖は2 ~ 3尾など、各自が魚を下ろし、3~4品の料理を作るお稽古です。料理は皆さんで食します。
月に5クラス。お稽古の体験できます。
月謝 8,000円+材料費
入会金 10,000円
野口敬子
2002年、結婚を機に義母の料理教室の手伝いを始め、助手を勤める。
2019年、「和食クラス」、「お魚クラス」を新設する。
2024年より、「野口日出子料理教室」主宰。
野口日出子
近茶流正教授。
1973年、自宅にて「野口日出子料理教室」を開講、主宰。
2002年、現在地に移転。
2023年、引退。
著書に、「今夜は和食で」鎌倉書房、「いま伝えたい和食」河出書房新社など。
TV出演に、NHK「きょうの料理」など。